2015年2月7日土曜日

オープントップのラッチ機構の修理(交換) 後編その1

前編(取り外し)はこちら

12月に修理を頼んだオーストラリアのArnoから修理が完了した部品が
届きました。自分が送った時の箱で届いたのですが、箱を忘れていた
ので驚きました。だって信州の林檎の箱だもん。



さて、修理してもらったのはラッチ部分左右。
ソレ以外に、オイルホース1本と、オイルも頼みました。

取り付け時の注意は、外した時のことを忘れていることからくる間違いですね。
・長いロッドはなんだっけと、どこにつけるかわかるまでしばらく考えてしまいました。
ロッドを通す場所どこだっけ?
室内から目立たないならここ、これがあたり!
でもロッドがまわらないので外れっぽい
・ロッドをいれすぎるとやりなおしになります。取り外した時と同じぶんだけネジやまがあまるように注意です。だいたいねじ山部分が2センチくらいあまるかんじ。リンク先のU字型金具が斜め上をむくようにセットするとちょうどよく屋根がしまります。
少し斜め上をむいているU字金具の開口部。
左から入っている灰色の鉄ロッドのネジのあまり具合にも注目

この部分を間違えると、金具がじゃまになって屋根がしまりません。無理にしめないように注意です。
ロッドを締め込みすぎた例。
幌開けた状態で運転席側。
U字部分が下むいちゃってる。
これでは屋根が閉まりません。


・車によってはワッシャーで高さを調整してある場合があります。私のは運転席側に1mmのワッシャーが入っていました。忘れずもとのところにいれます(私は忘れたので適当にいれました)

・作業するとき、手動で一度幌を全開にし、幌を隠す金属のフード部分だけたてて開けた状態で固定してやると作業しやすいです。この固定には傘などの支え棒が便利です。金属フードのはしっこにあいている穴にひっかかるように先っぽをつっこみ、傘の持ち手部分を助手席側の金属フードの合わせ目ゴム部品の溝におくとちょうど安定します。

・外すときは幌を垂直にたてた状態でくるくるとラッチ部品まるごとをまわしながら外しましたが、つけるときは幌収納部分にいれた水平状態でもできました。このほうが圧倒的に楽ちんだし安全。

・幌を閉めるときには、金属フードの中央部左右に少し凹んだ部分がありますから、
赤いフードの中央下部左右にある凹みです。


そこに手を合わせるようにして、後席のうえに立ち上がり、真上にひっぱるようにします。気をつけないと腰を痛めます。で、少しあがってきたらエビ反りになりながら、半分をこえるところまで閉めます。そこで靴を履いて外におり、助手席側の後部側面にまわりこみ、リアガラス部分をほぼ90度になるよう持ち上げてから、金属フードの支え棒(私は傘をつかった)を外して閉めます。

・そして左右のU字型金具がきちんと水平にでている小さなパイプ状の部品をとらえそうになっていることを確認します。

上の写真のようにU字金具がパイプの上にのっかっているようだと力をかけてもたぶん屋根はしまりません。もういちど、ラッチの調整ネジ部分からやりなおしです。

・だいたい閉まったら、ここがちょっとトリッキー。モーターにつながっているコネクタをぬいておいて、そこに12Vのバッテリーをつなぎ(ぷらまいどっちでもいい)、
モーターコネクタにワニ口クリップで12Vを直接供給。
自由自在に鉤爪を開け閉めできます
ちょんちょんと接続してラックピニオンギアが動く方向を確かめます。鉤爪がしっかり開いていないとそもそも幌は閉まりませんのであらかじめあけておきます。

六角で回して左右のロックを開け閉めするにはこの穴に差し込みます。

バッテリーのかわりに六角レンチでやってもいいのですが、日が暮れます(動画参照)。電動ドライバーもわるくないですが、過大トルクに注意してください。


手動でまわすと日が暮れるラッチロック映像


鉤爪をあけておいたものを、屋根にあたるところで電圧かけるなどしてモーターを動作させるなどして閉め込んでいくと、屋根ががっちり降りてきて、あぁなんということでしょう♪、エアコンがオートモードになります。



もう臭い外気を無理やり吸い込むこともありません。室内循環モードが復活するからです。

そういうわけで、以下がちゃんとついた状態です。
室内側にロッド見えてたっけ?→まちがい
まぁいいや。→窓にサンシェードたてにくいので、やりなおした。

運転席側
助手席側のラッチ 強化部分は白いアルミブロック部分



後編その2は油圧ラインとワイヤーの修理です。3月くらいかな。
自転車のブレーキそっくりのワイヤーで幌格納部分のカバーのロックを開けているのですが、それがなんでか切れてます。

もう屋根がぱっか〜んと高速道路で開くこともないし、幌も手動で開け閉めできるのでこれ以上修理するモチベーションがあまりない。

簡単なのでおすすめですよ。
素人でも取り外しに3〜5時間、修理待ち時間で2〜4週間、取り付けに2〜3時間でできると思います。

さて、次は油圧ラインの交換と、オイル補充、ワイヤケーブルの修理です。これでトランク開くようになるはずw

2014年11月30日日曜日

秋になって目撃例がない鴨川の鹿。


Twitterを検索しても8月最初で目撃がぱったり途絶えている。
下鴨神社に住んでいた親子の鹿はいったいどうなったんだろうか。

その頃、橋のたもとでBBQしてた若い男たちに追いかけられたのがシカウマになって
どこかに逃げてしまったのだろうか(こいつらにはシカっておきました)。

毎日夕方になると見ることが出来ただけにとても残念。

2014年11月2日日曜日

壊れても大丈夫!手動での開閉の仕方-アストラ カブリオ

どうやって開かなくなった屋根をあけるか? 
オペル アストラ カブリオ ルーフの手動開け方

(手動で開けるのはすすめていないので説明書には書いていないが、基本的に逆順)
基本的には説明書にかいてある屋根をしめる方法の逆をやります。

そう、説明書には屋根をしめる方法しか書いていません。

故障しているのに開けようとするなんてもってのほかじゃ、ということでしょう。
皆さんも自己責任で。

電動ロックが壊れた場合の手動での開け方です。

Pにしてハンドブレーキひく。

窓をすべておろす。

 トランクリッドをあけ、トランクルーム左側面の上部にあるリリースレバーを車両後方に押します。トランクを閉めます。
トランク内部の左側面上にある小さな穴のなかにあるレバーを手前(後方)にひく(かぽんと音がする=ルーフ収納ドアロック解除の音)。トランクが開かなくなっている場合は、後席真ん中の穴をあけて手を伸ばし、ドライバーなどでレバーをずらすといいでしょう。

運転席に戻り、頭上中央の隠しネジフタ(直径1cmほど)をはずす。
そのなかに4mmくらいの六角レンチをつっこんで、ねじを左に50~70回まわす。50回ほど回したら屋根前部が持ち上がるようになります。さらに重くなるまでまわします。回しすぎないように!これが手動でルーフラッチのロック解除する部分です。
鉤爪が自由に動くようになっているはずです。

以下、途中でトランクをあけようとしないこと。壊れます。

そこから無理せず手動で左右の屋根前部を斜め20~30度くらいまで、前の屋根を立て

うしろの屋根(ガラス入っているところ)を90度までたて(すこし力いります)

ルーフ収納カバーを90度まで開き、おちてこないように油圧ラムをささえるなにか(100円傘が絶妙)をいれて一時固定。

たててあった後ろの屋根を倒して、収納スペースにいれます。前の屋根も垂直にまでもってきてやると自重でゆっくりと収納スペースにはいっていきます。

ルーフ収納カバーをもとどおり閉めます。左右まわりこんではしっこをきちんとおさえること。この時、カバーのロックが動作していれば、たぶんロックされます。解除はトランクからです。

手順を別の書き方で繰り返しますね。

1 ルーフフレーム前側の駆動ギア穴に六角レンチを差し込み、反時計回り(左)に止まるまで回してソフトトップをアンロックする。→爪ラチェットがひらく

2 ソフトトップの前端部分をフロントウィンドウから20cmほど浮くまで優しくひらく

3 ソフトトップ後端部分を垂直になるまでもちあげる
破損を防ぐために必要以上に力をいれないこと

 ソフトトップ金属カバー両端前方にある小さなパネルカバーを前方にスライドさせてあけます。そこからソフトトップ金属カバーに手をかけて持ち上げます。

4 ソフトトップ収納部分の金属カバーを持ち上げ、落ちてこないようにサポートロッドに同じ長さのスペーサー(水道ホースを切ったものなどでもOKか)をかませておく。

5 ソフトトップを後ろ側にひいてくあいだ、両側面の窓上部分あたりにくるガイドスロット(ルーフ骨組みの一部で連結~切り離しするようになっている)がしっかり噛み合っているかを確認する

はまりやすいヒント:ソフトトップがスライドしない場合は、駆動ギア穴のクランクがじゅうぶんに右回り(時計)に回転していません。ソフトトップカバーをとじて最初から手順を確認してください。

6 ソフトトップを手で後方へゆっくりと折りたたみます。

7 駆動ギア穴のクランクを右(時計)にとまるまでまわします。

8 ソフトトップ収納部分の金属カバーからスリーブをはずし、カバーを閉めます。
ここまではトランクをあけようとしないこと。壊れます。

9 ソフトトップカバー両端前方にある小さなパネルカバーを後方にスライドさせてしめます。

はい、これで完成。手動でオープンにできましたね。
閉め方はマニュアルに書いてあるとおりです。

なれれば3分あればできます。最初は15分くらいかかるかも。
腰が弱いヒトは二人でしてください。とくに閉めるときは後部座席に立って、背筋つかってルーフを持ち上げないと無理です

私は、幸い車庫が地下なので、面倒もあり1ヶ月ほどは開けたままにしてました。

雨の日は、やっぱり屋根がある車っていいな、と再認識できます。

やっぱり車は屋根があってこそ車なんですねぇ。

ちょっと読みにくかったので書き直しました。

60万出さなくても比較的安価に修理もできます。
その方法は別のエントリーをご覧ください。

2014年11月1日土曜日

オープントップのラッチ修理(前篇) オペル アストラ ベルトーネ カブリオ( GF-XK220, TA-XK220) 幌

ベルトーネ Astra G (-2004) 2.2 カブリオレ  GF-XK220, TA-XK220 のオープントップが閉まらなくなる、幌が開かなくなる問題をとっても安価に、かつほぼ永久に解決する方法を紹介します。11.1起稿 11.7末尾追加 12.20, 2.10 末尾追加 作業完了

 

原因は力がかかるプラスチック部品が度重なる熱の変化で弱くなり、割れてしまうことによるものです。そもそも炎天下で80度、冬はマイナス20度くらいになることもあるこんな場所にプラスチックをつかう精神が理解できないプンスカ。

上の写真では、屋根をとめるラッチ部分の爪のすぐ後ろにある部品が割れているのが見えますね。ここまで撮影できるようにするのが実は大変。プラスチックカバーの上部にある見えている小さなプラスネジを6本くらいはずしても、まだすぐ下側の布の裏で8ヶ所くらいとまっています。それらを外すには、必ず幌が立ち上がっている状態になっている必要があります。これをはずさないと、メカは取り外せません。

閉めてあってもだめ、開けてあってもダメです。ほぼ垂直に立ち上がっているときだけが、この布地がゆるみます。



その隙間を利用して、上の写真のように横から手を入れることができます。すると、指でさわるとプラスネジがありますので、短いドライバでゆるめて外します。ここだけはあまり強くしまっていないので心配は不要です。ネジは表からアクセスできる6本とちがって、こっちの8〜9本は長め。これを全部はずし、中央部分裏の最後の一本をはずすと、左右にカバーしているプラスチックのふたが落ちてきます。

そもそも、どうやって開かなくなった屋根をあけるか?

基本的には説明書にかいてある屋根をしめる方法の逆をやります。

開け方
Pにしてハンドブレーキひく
窓をすべておろす
トランクの左にあるレバーを手前にひく(かぽんと音がする=ルーフ収納ドアロック解除の音)
ねじをまわして手動でルーフラッチのロック解除
そこから無理せず手動で斜め30度くらいまで前の屋根をたて
うしろの屋根を90度までたて
ルーフ収納パネルを90度まで開き、おちてこないように油圧ラムをささえるなにかをいれる。

オペル アストラ カブリオ ルーフの手動開け方(手動で開けるのはすすめていないので説明書には書いていないが、基本的に逆順)

 トランクリッドをあけ、トランクルーム左側面の上部にあるリリースレバーを車両後方に押します。トランクを閉めます。

途中でトランクをあけようとしないこと。壊れます。

1 ルーフフレーム前側の駆動ギア穴に六角レンチを差し込み、反時計回り(左)に止まるまで回してソフトトップをアンロックする。→ラチェットがひらく
2 ソフトトップの前端部分をフロントウィンドウから20cmほど浮くまで優しくひらく
3 ソフトトップ後端部分を垂直になるまでもちあげる

破損を防ぐために必要以上に力をいれないこと

 ソフトトップ金属カバー両端前方にある小さなパネルカバーを前方にスライドさせてあけます。そこからソフトトップ金属カバーに手をかけて持ち上げます。

4 ソフトトップ収納部分の金属カバーを持ち上げ、落ちてこないようにサポートロッドに同じ長さのスペーサー(水道ホースを切ったものなどでもOKか)をかませておく。

5 ソフトトップを後ろ側にひいてくあいだ、両側面の窓上部分あたりにくるガイドスロット(ルーフ骨組みの一部で連結~切り離しするようになっている)がしっかり噛み合っているかを確認する

はまりやすいヒント:ソフトトップがスライドしない場合は、駆動ギア穴のクランクがじゅうぶんに右回り(時計)に回転していません。ソフトトップカバーをとじて最初から手順を確認してください。

6 ソフトトップを手で後方へゆっくりと折りたたみます。

7 駆動ギア穴のクランクを右(時計)にとまるまでまわす(どうもこのネジは爪の開閉以外には関わっていない模様なので開けてしまえばあけたままでいいかも)。

8 ソフトトップ収納部分の金属カバーからスリーブをはずし、カバーを閉めます。

ここまではトランクをあけようとしないこと。壊れます。

9 ソフトトップカバー両端前方にある小さなパネルカバーを後方にスライドさせてしめます。

終わり!

モーターは2つあるようです。ひとつはこの屋根のなか中央部分にあります。
もう一つは油圧を動かしている部分のことかな。

トランクがあかないのはルーフラッチ受けての右側穴にあるオレンジのスイッチがおされていないから。
押せばロック解除できるようになるそうな。でも自分のではそんなもの見つかりませんでした。

モーターのヒューズは 37番。 窓と屋根とヒートウィンドウと共用。日本モデルでは数字確認してません。

ポンプの油圧面の確認。けっこうもとから低いです。(現状油ぬけてるので足りてない)

キーをぬいてから、ルーフコントロールの黒い箱についている2つのコネクタを30秒ぬいて再度接続することでリセットできる模様。 コントロールユニットはトランク右側、ハイドロポンプの近くにあるそうな。

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運転席頭上のプラスチック中央部にあるでべそみたいなプラスチックフタを外します。マイナスドライバーなどでやさしくこじってください。外すと穴があるので、奥に見える六角にぴったりあうレンチをつっこみ、ひたすら左にまわしつづけ、かたくなるところで止めます(それ以上無理にまわすとバキバキッと音がして何かを壊します。私みたいに)。これで爪が完全にフリーになるようですので、両腕で屋根の裏にある頭上のプラスチックカバー部分を持ち上げていき、垂直まであがったところで今度はそれはほっておいて、後ろにまわり、再度から後ろのフードを垂直にあげます。かなり重いです。でも一人でもできます。左右から垂直にもちあげたら、収納部分の鉄製のカバーにアクセスできるようになるので、そこをあけますが、おそらく開かないでしょう。このカバー は後席ヘッドレストすぐ真裏あたりにあるしっかりとした爪2本でロックされているからです。



(場合によってはトランクも開かなくなっていることでしょう。私はそうでした。この原因は幌が収納される部分のカバーの下にあるラッチ部分を動かすワイヤー2本が切れているか外れていることによるものです。左右チェックしてみてください。上の写真ではワイヤーが先端の鉛止のところで切れているのがわかりますね)

後部座席真ん中の穴からトランクにアクセスできる場合、そこから手を伸ばして左側側面上部にあるリリース用のレバーを手前に動かします。手が届かない場合はドライバーなどでごそごそすることになるでしょう。うまくいくと、かちゃっと音がして、レバーが動きます。これでフードの収納部分カバーのロックがはずれます。左右にまわって、カバーを手で持ち上げます。固定できないので、傘などをつっこんで立てておきましょう。


説明書には左手側面にある伸縮するアーム部分にカバーをかけてロックせよとありますが、だれもそんなもの持っていないでしょう。使い捨ての傘で十分です。収納部分の底と、カバーの裏の穴につっかかえるようにたてれば落ちてきません。



幌を手動で格納するには、さきほどの垂直にたてた後ろ側部分をまず、収納部分に倒しこみ、つづいて自動で折れるリンク部分の動きに注意しながら無理のないように幌の前部分を収納すると上記写真のようにはいるはずです。一人で作業しているときには、とくにメカを固定している太いトルクスネジを10本以上はずすときにこの位置のほうが作業しやすいでしょう。

このまま鉄製カバーを閉めれば、ふつうにオープン状態になり、走行できます。雨の時は雨具でもかぶりましょう。


トルクスネジ一本はずしたところ。下部中音の黒いプラスチック部品が欠けているの見えるでしょうか。こいつが幌が開かなくなったり、閉まらなくなる原因のひとつです。これがなおっても、場合によってはすでにオイルも漏れているかもしれません。オイルがもれている場合は、ホースの交換、オイルの充填も必要です。



助手席側の屋根についている開閉機構です。中央部分にある黒いプラスチックがみごとに水平方向に割れていますね。



こちらは右側の開閉機構ですが、これも同じ場所が壊れています。
左右から伸びている黒いホースのなかの軸が回転することで左右のロックを均等に開け閉めできるようになっています。



中央部分にはこれまたトルクスネジでとまっているモーターとピニオンギアボックス、左右に動力をわける機構がついています。ねじをはずしてフリーになるようにしておいてください。この部分はこわれていないはずです。一部インシュロックを切断しないと電源ケーブルのロックが外せない部分がありました。ケーブルのコネクタ2ヶ所は外しておいてください。

さて、ここまでくると最後の問題がでてきます。すべての部品がぶらぶらしているのですが、左右のメカは前方向にのびているロッド(下の写真、上部に左からのびてきている鉄の丸い棒)のせいで外すことができません。ねじの位置を必ず記録しておきましょう。私の個体では、運転席側のメカの下にだけ厚さ1ミリのワッシャーが4枚はまっていました。どうもメカの高さ調節をワッシャーでしているようです。なんてラテンなつくり。



この軸がくっついている先は、プラスチックのカバーがかけてあるので外すと、横からみると以下の写真のようになっていますが、これは外れませんでした。



なのでこの部分はもとにもどしておきましょう。

正解は、もう一度屋根を垂直になるまで持ち上げ、メカをぶらぶらさせて、垂直に天に届くようにのばし、メカまるごとぐるぐるまわしてさっきの長いシャフトの先のネジを外します。おっとはじめるまえにロックナットをゆるめてください。そうしないとまわりません。ぐるぐる両手でもちながら回すと、1分弱でシャフトが抜けるはずです。

ここのネジは外れますが、抜けません。まるごとまわしながらロッドを抜きましょう。

下の写真にあるように垂直になるようにして、この丸い棒をくるくるまわすようにがんばるのです。そうすると、上にあるメカがこの棒ごと抜けるようになります。



ふう、外せました。この下の写真の部分だけをオーストラリアの alno productsに送りましょう。するとプラスチック部品を独自に設計しCNC機械加工した金属パーツに交換修理して送り返してくれます。費用はヤナセに頼む場合(60万円とか?)の1/4くらいですむでしょう。本国ドイツや、提携先のイギリスなどで新品部品を購入してもまた7年くらいで壊れます。たいして強化されていないからです。壊れやすい力がかかる部分なのでalnoのように金属部品でつくるのが正解です。

この会社、個人でやっているかんじですが、本業はCNCのようです。
最初は自身がのっていた車の幌の問題を解決するために部品をつくったような雰囲気です。

詳細はこちらをみてください。
http://alnoproductservices.com.au/astra-parts-astra-convertible-roof/



左右それぞれどのくらいのところでネジがとまっていたかを記録しておくといいでしょうね。



壊れてるところ。プラスチックの割れた欠片がフードやカバーのなかに落ちていますので取り除いておきましょう。







せっかくなので部品コードとシリアルも写真とっておきました。
GM P-No  HE028635







GM ES31 Edscha
E-No 3001.260.00.3
C-No 0 223 000
P-No  HE028646











こんなふうに梱包したら、梨がはいってた箱におさまりました。



オーストラリアまでリフレッシュにいってらっしゃい!
私も行きたい!

オーストラリアでオリジナル部品が作られているわけは、ホールデン社(オペル)があるからなんでしょうね。



修理し日本に送り返すまでにかかる時間は4〜7日とのことです。
こういう手順でやると、修理期間中は屋根にロックがない状態になります。どのみちロック機構動いていないので私は木にしませんが、あらかじめ部品だけ注文したい人はまず注文すればすぐ4〜7日で送ってきてくれるようです。

支払いはpaypalまたはクレジットカードです。

費用は左右セットでAU$1825 ((latch $1625 +delivery $100 +tax $100))、だいたい18万円くらい
この場合、送る必要はありません。いきなりオーダーして部品が届きます。
壊れた部品を彼らに送り返すと後日、この部品の買い取り代および送料相当としてAU$200返金してくれるのでAU$1625の出費になります。

Mr. Anthony Hamilton さんがやりとりしてくれました。
 HBD Industries社のManaging Director だそうです。

メールの送り先は
info@alnoproductservices.com.au
です。英語で。

私が最初に書いたメールはシンプルなものでした。参考までにあげておきます。

Dear Sir/Mdm,
Astra cabrio 2004, both side (right handle in Japan)
hood latches are broken.
How much to Japan includes shipping fee.

アストラカブリオ2004、両方 (日本は右ハンドル)の
幌のらっちが壊れちゃった。
日本まで送料込みでいくらですか?

お返事は

Thank you for your email
I’m very interested to hear that the Astra TS Bertone convertible were sold in Japan.
 we can supply to a set of reconditioned latches for $1825 Delivered to Japan.
 Delivery from Australia to Japan will take 4-7 days
 Payments can be made via PAYPAL or Credit Card

You can purchase a full latch from us for $1825 (latch $1625 +delivery $100 +tax $100)  and you can throw away the broken one. Or if you decide to send it to us we can refund $200 into you PayPal account for the latches and postage

All the prices quoted are in Australian Dollars

 メールありがとう。
日本でもアストラ ベルトーネのコンバーティブル
(英語ではオープンカーっていわないからね)が売られていると聞いて
とっても興味深いよ。僕らは再生したラッチを1825オーストラリアドルで
日本に届けるよ。配達には4〜7日かかる。支払いはペイパルかクレジットカードでね。

その次の段落はすでに説明しましたが、
費用は左右セットでAU$1825 ((latch $1625 +delivery $100 +tax $100))、だいたい18万円くらい
この場合、送る必要はありません。いきなりオーダーして部品が届きます。
壊れた部品を彼らに送り返すと後日、この部品の買い取り代および送料相当としてAU$200返金してくれるのでAU$1625の出費になります。
というかんじでした。

 そうそう、油圧まわりのホーシングセットや、使用されているオイル(AU$ 55)、モーター、油圧部分も分けてくれるようですよ。これは大事ですね〜


ホースは一式から一本単位までかなり細かく売ってくれます。
注意書きにはオーストラリアの夏の気候に耐えられるようにつくっているとあります。日本の夏は高温多湿、あちらは高温乾燥です。若干ちがいますが、どちらにせよ本国ドイツ仕様よりはよほどよいでしょう。気の利いたガレージなら日本の規格品でうまくつくってくれるとおもいますよ。


英語での技術相談はAU$250程度で受けてくれるそうですよ。
上記オンラインショップみるともう少し部品代やすくなってますよね。
AU$1477.85=14万6千円程度です。これと送料と税金ですね。

メールしてみてください。

修理のオススメは近所の元GM系の工場がいいでしょうね。
マニュアルにアクセスできる立場にあるはずですから。

この問題、藤井さんのところでも数年来苦慮しているようです。
これで解決してくれるといいな。

英語のサービスマニュアル(DVDになってて過去20年くらいの全オペルが入ってる)はebayで600円くらいで売っています。これはあったほうがいいですよ〜

--Nov7追記

配送料金と期間:郵便局からSAL便で出してきました。船便だと3400円で最大2ヶ月くらい。SAL便だと6150円で2週間だそう。



保険:SAL便の場合、重さに応じて自動的に保険がつきます。今回の場合左右で4キロ弱、保険対象額は1万円ちょっとです。故障品で価値ゼロと書いても補償金額をつけることはできるようです。その場合、本局で出すと追加保険代を支払いある程度自由に補償金額を設定できる模様。200AUDで買い取ってくれるわけですから、2万円くらいはかけておいてもいいかもしれませんね。

不達時:万一先方に届かなかった場合どうするかのオプションがあります。返送の場合は返送費用を負担する必要があります。あほくさいので私は廃棄にしました。その場合、AU$200の割引がなくなることを意味します。

Happy Bertone Life!

12/10 EMSで荷物届いた。車の部品は税金ゼロ、消費税が6.3%、4700円に地方消費税が17/63で1268円、合計で5900円ちょっと。税金が安いのは日本最初のお客さんだということで割り引いてくれたからです。

後編(取り付け編)はこちら






おまけ:大好きな isuzu 117が遊びに来た!